なのはStSとりあえず終了

魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.3DVD魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.3


販売元:キングレコード

発売日:2007/09/26
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 画像はもっとも最近のDVD。
 
 えーと、とりあえず26話終わって全部見たわけですが…。
 今回ははっきり言ってあんまり評価は高くないです。
 途中作画のゆれが酷かったというのもあるのですが、
 大きいのはやっぱり物語展開。

 いちおう面白いレベルのアニメではあるのですが、
 無印、A'sとどんどん評価が下がってます。
 無印を100とすればA'sは80。StSは70〜65といったところ。
 見られないレベルではないですが、
 面白い普通のアニメ以上のものには手が届かない印象。

 無印は萌え魔法少女モノと思わせて、
 メインテーマがバトルと友情という意表をついた方法、
 その完成度が面白かったわけです。
 A'sはそのバトル方面に特化しつつテーマは家族。
 とはいえ、キャラ捌きと後半のテンポアップに辟易。
 ただ確かに1ジャンルを構築する強さがありました。

 しかし……今回のStSは、うーん。
 恐らく今回のテーマは「仲間」と「師弟愛」。

 序盤〜中盤にかけての何事もなさは、
 終盤の波を大きく見せるのには一役買いましたが、
 しかし、あまりにも何もしなさすぎた。
 キャラの掘り下げが足りず、終盤盛り上がるところで、
 まるで盛り上がれなかったのです。

 新参4名、スバル・ティアナ両名のエピソードは、
 一定は語られていたと思うのですが、
 エリオ・キャロは要所で「足されていった」印象が強い。
 ゼスト・ルーテシア・アギトも、後半で畳み掛ける感じ。
 戦闘機人たちは、まあああいうポジションなんで
 仕方ないとは思うんですけど……。

 その結果、正直そこで胸張って独白されても…
 というずれた印象に。

 総じて26話を中だるみさせないだけの要素はありました。
 ただ、それをあまりに放置しすぎていたのが残念。
 あくまで、単なる1エピソードに留めたことで、
 視聴者に想像する余地を残したといえばそうですが、
 通してみると、足りなさ過ぎていびつ。
 それが全体の消化不良感に直結しているでしょう。

 折角いっぱいいいキャラ出したんだし、尺もあるんだし、
 より人物の感情が引き立つように、演出して欲しかった。

 あと漫画で補完というのはやめてほしい前提です。
 その作品が好きだから、漫画などのサブエピソードを
 見てみたくなるのであって、
 あわせて一つの作品にして欲しいわけではないので。


 とはいえ、今回もバッチリ収益は出しているはず。
 都築さんに次回構想さえあれば、制作されるでしょう。
 うーん、嫌いではないので、続けて欲しいのですが…。
 何がよかったアニメなのかを見失わずにやってほしい。

 今回、僕がStSに言えるのはこのくらいです。
 A'sからどう捻ってくるかに期待してたんですが、
 少々塩辛い感じになってしまいました。むむむ。

*****

 しかし、今回作画ゆれが本当に酷くなってる。
 目がないとかいう失態こそあれ、無印は安定していた。
 バトルが増えたA's辺りから怪しかったけれども、
 セブンアークスは持久戦苦手なのかなぁ。