ガイアリプレイ:中級者編?



アルシャードガイア リプレイ 神薙ぐ御剣 (ファミ通文庫 G 8-4-1 SPECIAL STORY)


アルシャードガイア リプレイ 神薙ぐ御剣 (ファミ通文庫 G 8-4-1 SPECIAL STORY)


著者:菊池 たけし/F.E.A.R.

販売元:エンターブレイン

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 ゆっくり読もうと思ったら、諸々の事情で高速読了。
 TRPGアルシャードガイア『神薙ぐ御剣』です。

 生粋のドラマー(ドラム叩く人でなく、演出屋)きくたけ氏の
 リプレイにしては、控えめ? という内容。
 シナリオも、スゲーびっくりどっきりな仕掛けもなく。

 で、このリプレイが、何をコンセプトに書いているか、
 というを考えると、いろいろ自分の中でわかりました。

 ゲームをどう遊ぶか、という初心者向けの本ではなく、
 どこまでのゲームができるかという上級向けでもなく、
 こいつはTRPGに慣れ始めた人向けの教科書です。
 
・導入の演出はGMに相談する。その上で無茶する。

・シーンプレーヤーのロールプレイを妨げないようにする。
 かつ、遊びを挟む。

・「PLが知っていてもPCは知らないこと」を明確に区別する。
 また、誰が情報持ってるかを確認する。

・情報の共有などが必要なときは、速やかに相談し、
 相当のシーンを挟む。

・戦闘では、各々がだれが、何を出来るかを把握し、
 リソースを考えて行動する。

 等々……。
 こうすればよりおもしろい!
 こんなときは、こうすれば!
 というのが積み重なって出来ている気がしました。
 物語が比較的鉄板なのも、これを強調するためかなぁ。
 あ、いや、GMは変に風呂敷広げるなということか。

 流石はデザイナー二人が絡んだゲームだ。
 ただ小暮さんに怯えているだけのリプレイではなかった!
 ガイアも発売されてからそれなりに時間が経ってますし、
 こういった、ゲームの遊び方をしっかり踏襲している
 本を出すのはいいことだと思います。

 ただ、PCのステータスは乗っけて欲しいかな。
 ゲームやってる人にとっては気になるだろうし。