ガイアリプレイ

アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル

著者:矢野 俊策
販売元:エンターブレイン
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 ちょっとオフィシャルのガイアのすすめ方を見たくなって、読んでみる。

 ふぅむ……普通?
 面白いけれど、取り立てて面白いというリプレイじゃないなぁ。
 なんでだろ……? と考えたとき、二点ひらめいた。

 まずは、やはりシーンに縛られていること。
 シーン制ゲームの欠点といえば欠点だが、奇抜な解決方法が出てきたときの「おおっ!」が、ない。アリアンリプレイだと、これがないせいか、結構皆さんのびのびやっていて、かつ新鮮に驚いているように見える。まあ、菊池さんがネタトラップ考えるのが上手いせいともいえるけども。

 次に、そのシーンが生きてないこと。
 物語におけるシーン運びを、上手く活字にまとめようとしすぎてしまって、TRPGにおけるライヴ感というか、そういう部分までそぎ落としてしまっている気がする。ガイアもシナリオを逸脱しない範囲で、「俺こうするよ!」という宣言をして、シーンを作ってもらってもいいと思うんだけども、その勢いがイマイチ欠けていた感じ。
 なんだか予定調和どおりに進んで、解決しました、という……。
 ここで一人のPLが(シナリオの筋を変えないレベルで)流れを変える! とかないのか。
 戦闘以外で。
 
 個人的には、ちょいと「ゲームシステム」と「リプレイ」というものの裏目が出たものになってしまった気がする。残念。

 いや、前回やったガイアで某先輩が飛ばしたネタ、「フルコンタクト歌舞伎」がぶっとびスギというのも大きいのかもしれないけど(笑)。