戦い……それが、さだめなら!
装甲騎兵ボトムズAT Stories 著者:岡島 正晃 |
心にドライヤーを当てるような作品を読み続ける毎日。
しかし、ボトムズは原作文庫が角川スニーカー、新作文庫がHJ、で、この漫画が双葉社となんともすごい展開をしているような。そういえばTRPGはエンターブレインだったなぁ。
ガンダムほど某所に版権を握られていないのが大きいのかもと邪推。
さて、このATストーリー第一回。
オムニバスのように見えて、実は各所でリンクして最後の話に繋ぐ、というやつです(まあ完全に別の話もはいってるんですけどね)。
まあ、例によってそのウラにはいかつい情報将校様がいます。
そう、ボトムズといえば、情報将校。
ロッチナとか、キークとか。
必ずと言っていいほど物語のウラで暗躍しては、最後の当たりで適当にしっぺがえしを喰らうというのが定石。本作でも見事にそれをやってます。いい意味で踏襲してるかんじです。
しかも前の記事に書いたコマンドフォークとのような強さ補正があるという感じではなく、それぞれ「スコープドックを過激にライトカスタムして暗殺用ATとする女性兵」「バララントの二世ながら、ギルガメス軍に従事した敏腕若手将校」「カン・ユーのせいでクメンの密林に取り残され、そのときに友人が死んだ男」と、ボトムズらしい連中が徒党を組むので、非常に面白いですね。特に最後(爆)。
あと戦術も面白いですよ。
壊れたATのアームパンチ部分に、安全装置をはずした榴弾を乗せて簡易発射台にする作戦などは、プライベートライアンを髣髴とさせ、ミリタリー心をくすぐります。
でもやっぱ原作ボトムズ知ってないと面白くない、かなぁ……。
大学のときに一期見しといて正解でした。うむ。
ありがとう隣のボトムズ野郎先輩。