僕たちの好きなウルトラセブン
僕たちの好きなウルトラセブン 販売元:宝島社 |
「僕たちの好きな」シリーズ。
まあ、案外賛否両論あるようですけど、僕は今の時代にこういう総集編ブックみたいなものを、お手ごろ価格で出してくれるのはなかなかいいと思ってます。もっと低価格でコアなのできないかな。「僕たちの好きなメロウリンク」とか、「僕たちの好きな真・仮面ライダー」とか。ムリですか。そうですか。
さて、この本で書かれていたので特に気になったのはやはり、大好きな回である「超兵器R1号」で惑星が吹き飛ぶような爆発で生きていて、新型ミサイルを使っても再生したギエロン星獣が、どうしてノド笛をアイスラッガーで切られて死んだのかという考察が載っていたこと。
仮説として、
・放射能袋をやられて、再生能力を失った
・実は爆発の威力を再生エネルギーにしていた
の二点があがってました。
懐柔映画的&SF的観点から見ると、納得できるのは後者かなー。
……でもね、物語視点では、どっちも違うと思うんですよ。
水爆で惑星ぶっ飛ばされて、復讐で怒りに燃えたギエロン星獣が降り立った場所。半壊した建物と瓦礫。そこはどう見ても、原爆が落ちた後のヒロシマをイメージしたセットなんですよね。そこに、ウルトラ警備隊が新型ミサイルで攻撃して爆破、一度退治するわけですが、ミサイルといいながら、演出はミサイルじゃないんです。投下型爆弾なんですよ。これも、やっぱり原爆(空爆)のオマージュなんです。
どっちも「本来生物に対してなされてはならない殺し方」なんです。
だから、ギエロン星獣は報復のために復活した。
でも、セブンは、悲しい決断とともにノド笛を裂くという「生き物」への殺し方をした。だから、ギエロン星獣は死んだ、いや死ねたんだと思います。
まぁ……これも仮説ですけどね。
ともかく、ギエロン星獣はセブンの中で、一番好きな怪獣です。
ありがとうギエロン。
・追記
今ギエロン星獣の鳴き声を練習中です。
うーん難しいなぁ。
なんとかギエロン星獣の声だけサンプリングして、ケータイの着メロに使えないだろうかとか思っているんですが、無理かなぁ。