週末特撮&アニメレポ
>メビウス
ジャック登場。
やや、人々の動きに不自然さは残るものの、非常に「ウルトラマン」だった。
時に、変身する人間のウラを描くのがライダーという特撮だとすれば、
時に、変身する人間の「周り」のウラを描くのがウルトラな気がする。
初代ウルトラマン「故郷は地球」
ウルトラセブン「超兵器R1号」
帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」
などはその典型。
ようは一種の人類批判みたいな部分がある。
今回はややテーマとして弱かった気はするものの、十分にこの味が出ている。特に、郷秀樹の話、そして、最後ジャックがスペシウム光線以外「守る」ことに徹し、ウルトラブレスレットなどによる積極攻撃をしなかったのも、話のテーマに沿ったものだと言える。
こと「怪獣使いと少年」の話を知っているなら、今回のエピソードは郷秀樹が自分の過去の苦悩とダブらせているとも見ることが出来て、非常に興味深い。なぜなら、この話で彼は一度人間を見捨てることを考えているのだから。
>ギアス
スザク懐柔作戦開始。
黒の騎士団再編成にかかわり、動く人間関係とあいまって、
相変わらずあきさせない展開。
さて、空中戦艦登場で、焦りのルルーシュがかけたギアスとは?
例の如く、いろんな複線をひっぱったまま、次回へ!
>電王
相変わらず主役の役者演技切り替えはいい……のだがなぁ。
正味、今まで見てきて「すげー!」と思わせてくれるシーンが一度もないのが非常に悲しい。モモタロスとかとの愉快な話路線ならまだ納得できようが……。緊張感のない内輪もめで揺れている電車内で、次回に回されても面白みもなんにもないっつー話ですよ。
しっかし、前回の話が例ですいませんけど、話の解決がなぁ。
歴史介入、もっと綺麗な形でやれるだろうと。
それが頭から離れません。
たとえば安易にオーディションに行かせるとかだけでなく……たとえば「イマジン襲撃のあと、オーディションに行くのではなく、もっと少女をかばうとかする。そして現代に戻ったときに、ストリートで歌っていて、客は少ないけれども、その子だけはときどき見に来てくれている」とか演出があれば、もっと違ったのになぁとか思ったり。
材木が消えるとか、雑なパラドックスなのでどうしようもないといえばそうなのですが、そういう「過去の事件でちょっと変わったこと」を、もっとリアリティあふれる、ひきつけるドラマで見たい。まぁ、僕が単なる勧善懲悪観を嫌悪しているってのも大きいのかもしれませんがねー。戦隊がスーパーヒーローなら、ライダーはリアルなヒーローなんですよ。
同じ味は二ついらないんで、もっとなんか欲しいですね。
まあ、その戦隊、今回はファンシー路線っぽいのでなんともですが……(まだ未見)。元締めがバンダイだから、どの作品も手綱握れるのかなぁ?
ともかく今回は王道、子どもの劣等感がモチーフなので、次回を一つの「見極め」としたいところです。