メビウス&ウルトラ兄弟!

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 メモリアルボックス (初回限定生産) ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 メモリアルボックス (初回限定生産)

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2007/01/26
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 ああ、ついに見たよ!
 カッコいいよ。ウルトラ俳優さんたち。
 黒部さんがベータカプセル掲げて変身するところなんかスッゲーカッコよかった。テレビの80編、レオ編とかもそうだったけど、ウルトラ俳優さんってホントカッコいいオジサンになってるなあとしみじみ。

 凶悪宇宙人4人が集まって、悪巧みってのもなかなか。
 しかも悪の代名詞であるバルタン居ないんですよ。テンペラー星人ガッツ星人ザラブ星人、ナックル星人という渋い構成。うーん、分からない人多そうだなぁ。本作のさらわれ役――もといヒロインがザラブ星人と出合ってしまったときの効果音が、初代ウルトラマンのものという凝り様もいい。凝り様といえば、初代ウルトラマンの顔マスクも、やや粗さをだして、初代っぽくしていたのも、凝ってたなぁ。

 エンディングロールにはウルトラマン全シリーズのカットが登場。
 まさかグレートやゼアスとかまで拾うとは思わなかった。
 ハヌ○ーンまでは、流石になかった。残念であり、安心。

 しっかし、最後の決め方だけは納得いかないかな。
 「力を合わせて未来を信じる」
 っていうのは、別に融合するってことじゃないでしょ。
 いや、メビウスの最終フォームを顔見世しなきゃならないのはわかるけど、
 折角他のウルトラ兄弟もいるんだし、合体光線とか、そういうのがよかったかなぁ。

 まあ、あと怪物に襲われている最中、犬が町のど真ん中の支柱につながれてた理由が不明だったりとかなんというか、ツッコミどころもあるんですが、まあよし! そんなことは!

 といい切ってしまうのも結局メビウス独自の物語展開としてはパンチが弱かったせい。具体的には少年のすさんだこころを開く、という、なんというかウルトラ兄弟と敵の数減らせば30分モノのお話なので、本当にファンのために練り上げられたウルトラ作品といえてしまう。酷い言い方をすれば、ファンサービスのためだけの映画なので。まあ、そんなわけで細かいストーリー考察とかはしません。

 しっかし、ハヤタの「これが本当に我々の最後の戦いだ」という台詞はなんだか泣けたなぁ。多分、これだけの役者さんがそろって作るウルトラマンはこれ以降ないでしょうしね。
 いやいや。
 でも頑張ってまたカッコいい変身を見せてほしいもんです。