PS2になったTOD

テイルズ オブ デスティニー(特典無し) テイルズ オブ デスティニー(特典無し)

販売元:ナムコ
発売日:2006/11/30
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 というわけで、三連休を利用して積みゲーをかじっておこうと。
 小説のプロットも再構成してますけどね。

 さて、PS2になりましたテイルズオブディスティニー。
 メーカー自ら、
 『セルフカバー』
 と銘打っているだけあり、大筋のストーリーは踏襲してますが、各イベントの演出や会話内容、そして戦闘とソーディアンのシステムまで変えてます。ゲームとしてはほぼ別の内容になっていると考えていただいて差し支えないかと思います。

 しかし、悪い意味でTOD2よりに設定が変更された点もちらほら。
 リオンが長剣とダガーの二刀になったり(2での同一キャラジューダスの戦法)。あと、晶術はソーディアンマスターにしか使えないというような設定もあやふやになって、結構扱いが軽くなってます。まあ、パーティキャラは従来どおりマスターでないと使えないんですがね。
 このあとPSPでのTOD2移植が決定しているため、まあ仕方ないなぁと思うところもありつつ、「だったら最初から2作目は1作目を踏襲しとけよ」という憤りもありつつ。

 こう書くのも、僕のテイルズの歴史はTOD2で終わってしまっているからです。
 当時発売されたTODの攻略本に、天地戦争とかソーディアンの詳細な設定が載っていて「ゲームなのにここまで作りこんでるんだ……」という、なんというか作品としての充実感があったもの部分を、TOD2はかなりスルーし、且つ、テイルズオブファンタジアで使った「時間移動ネタ」というのをやってしまったため、見切りをつけた形でした。
 そのあとの『シンフォニア』と『アビス』は当たりと聞いたので、いつかやってみようと……というかシンフォニアは見事に積みゲーと化してしまっているんですが(汗)。

 っと、話がそれました。
 TODでしたね。

 あとは、リファインされたダンジョンの構成が少々単調に感じました。見事にテクスチャだけ張り替えました見たいな部分もいくつか。もともと、ひたすら多くの数のダンジョンをこなしていくゲームなので(天井都市まで行くとさらに……)、今後継続していくのに不安が残ります。
 町とかは良い意味で複雑化して、歩き回って楽しいのですが、カメラが固定しているのでキャラが画面向かって奥に行き過ぎると少々見にくいです。

 あと新ソーディアンシステムや、フードサックシステムは、斬新な反面不明瞭。
 前者は前回が「コアクリスタルに特殊効果を持ったディスクを装着する」という非常にビジュアル的・システム的にわかり易いものだったのに、今回はポイントを使ったスキルセットアップ制。これがわかりにくい。また、システムとしてもスキルレベルが上がるたびに別のスキルへ付け替えを余儀なくされる(後半のスキルは、序盤のスキルをバランスよくあげておかないと派生しないようになっている)ので、キャラクターの使い勝手が安定しないという欠点も。
 後者は「フードをチャージして、食べ物に対応したストラップをつけておくと、中から料理が出てくる」という不思議物体。フードってなんで出来てるんだ。いや、そもそもサック自体が……。

 点数表記するなら、75点くらいかなぁ。
 上手くカバーしているけど、もうちょっとなんとか……って感じです。
 とりあえずリオンの扱いがどうなるかだけ見守ってみるか……。