メタルギアソリッド ポータブル オプス
メタル ギア ソリッド ポータブル オプス 販売元:コナミデジタルエンタテインメント |
さて、PS3,wii,Xbox360のハードの競り合いが今年の目玉ですが、
携帯ゲーム市場も相変わらずの白熱っぷり。
そんななか、個人的に今年のベストシステム賞と言える作品はこいつ、
『メタルギアソリッド ポータブル オプス』
です。
何が画期的かというと「仲間集め」。
僕はこれを『リアルポケモンシステム』と呼んでいます。
主人公スネークを操作して、敵兵を麻酔銃や格闘などで眠らせて引きずり、各ステージ入り口付近にあるトラックに積み込むことでなんと仲間にできるのです! まるで「ねむりごな」→「モンスターボール」のコンボのよう。ただし、トラックに積み込まれた兵士が、なぜいきなりすべからく仲間になってくれるのかは謎。どんな説得が行われていることやら。
その仲間にもいろいろタイプいて、スネークに及ばないまでも格闘や銃が得意な者、医療が得意でステージ終了後の体力回復に貢献してくれる者、技術を駆使してアイテムを開発してくれる者など、非常に個性豊か。また、仲間が増えるにしたがって潜入任務もチームで行えるようになり、待機メンバーは例外なく段ボール箱をかぶってステージの各所に待機してくれます。
最初の仲間との会話でも、
スネーク「しかし、敵陣に潜んでいるのは危険じゃないのか?」
仲間の兵「いや、大丈夫だ。このトラックの中には隠れるのにぴったりの段ボール箱がたくさんあったからな」
スネーク「なるほど。それなら安心だ。俺も愛用している」
というすばらしい掛け合いをかましてくれます。
そして、何より画期的なシステムとして僕が推す理由は、PSPの無線LAN受信システムを利用した仲間集め機能です。これは昨今各所から発生するようになった無線LANの電波を一方的に受信し、その周波数にあわせて新たな仲間を得られるというシステムです。つまり、街中でPSPを起動し、無線LAN反応のある場所にいくことで、新しいキャラクターと出会えるのです。
ポケモンもびっくりの画期的システムですよね。
ソフトのキャッチコピー「あらゆるところに、仲間がいる」というのが、非常にしっくりきます。
「優秀な仲間が、本当に町の片隅のダンボールに潜んでいるのかも」
などと想像するとかなり面白いですよ〜。
そう。
朝、いつも笑顔でシャッターを開けている八百屋さん。
その八百屋さんの無線LANから手に入れた仲間の能力が、
「ストーキング」だったときの衝撃。
今度怪我をしたらやっかいになろうとと思っていた病院。
そこで手に入れた仲間が衛生兵でほっとしたのもつかの間、
なぜか主武装がRPG-7(歩兵用ロケットランチャー)だったときの戦慄。
これらは今までのゲームでは得られなかった新鮮なものです。
皆さんもポータブル オプスで仲間を探しにいきませんか?
なんか、商売人っぽい口調ですが、そんだけお薦めです。
マジで。
※注
PSPが受信する無線LANの電波が弱い場合は、ボタン連打で出力にブーストをかける必要があります(ちょっとしたミニゲーム的な仕様ですね)。なので、公道で仲間集めをする場合などは「路上で携帯ゲーム機のボタンをしこたま連打した後、にやにやする不審人物」という称号がもれなく与えられます。
また、何より車にはねられる危険性もはらみますのでご注意ください。