スケッチブック
スケッチブック 1 (1) 著者:小箱 とたん |
怪鳥(けちょう)先輩より、忘年会でプレゼントにいただいたブツ。
実はスクウェアエニックスから、マッグガーデンが離反した事件以後、
少々コミックブレイドを買い続けた時期がありまして。そのときに好きだったのは衛藤さんの「がじぇっと」とこの『スケッチブック』でした。ARIAも、もともと天野先生が好きだったので読んでましたが……なんで買わなくなったかなぁ。
ともかく、いずれまとめて読んでみたいと思っていた作品でした。
多謝。
さて、僕が覚えている連載当初は、例のごとく、これもあずまんが以降多くなったまったり女の子四コマなわけでした。連載を追うのを止めていこう、どう進化して生き残っているかという期待をしていたのですが……。
いい意味で裏切られました。
まさかプチトリビア&一般ネタ&ネコネタを連発する芸風。
ひたすら生物に詳しい部員とかがいたり。
「ああ、あるある」という行動をするさまを描いたり。
ただネコの習性や、容姿を描いたり。
面白いのでこれはこれでアリなのですが、もっと美術部っていう設定を……使ってはいるんですけど。蛇の顔をしたリアル蛇口作るやつとか(苦笑)。でも、主人公の空が「でかけるたびにスケッチをする」とかいう序盤の設定があんまり生かされていないのはちょっとがっかり。
まあ、総評としてはかなりまったり読めます。
島本和彦さんの担当編集さんじゃないですが、スロー漫画って「ああ、これはアリだな」とさえ思えてしまえばある程度面白く読めてしまうので、褒め易いんですよね。欠点らしい欠点は……ないなぁ。気質が合うか合わないかというのがすごくでそうですけどね。
あ、あと萌えはないです。女の子多いけど。
別にそれを読みたいわけではないのでいいんですが、行き過ぎて性別がわからなかったり、イマイチ位置づけがはっきりしないキャラクターがちらほら。それが欠点といえば欠点ですか。でも、この『スケッチブック』はキャラ性質一辺倒よりも、どちらかといえば一発のエピソード押しタイプの四コマであり、漫画業界では希少なので、これはこれでいいかなぁと。それでいて、しっかり立たせるべきキャラは立たせているのがいいバランスです。
個人的には貧乏症ネタ担当の鳥飼さんに一票(?)。
リアルネコでなく、銀行のマスコットネコが気になるという趣味もいい。
うん、気が合いそう。