フロントミッション!
というわけで、ようやく変なロールプレイから開放されてメディア考察です。
今回はフロントミッション5。
いや、面白いですね。アーマードコアとかは、ロボットの「ロボット」部分が強調されたゲームで、ガンダムが「ロボットがある世界の人」を描いた作品だとしたら、フロントミッションは「兵器としてのロボット」に主観を置かれた作品かなぁと思います。
そういう意味ではボトムズに通じるところもあるんですが、この世界のロボット、ヴァンツァーは極めて硬い立派な戦術兵器です。
そしてその中に広大なドラマがある!
僕はサードとこいつしかやってないのでなんとも何ですが、なんでもかなりしっかりした世界設定のもと作られてるとか。今度その詳細がすべて書かれた本がでると織り込みチラシもソフト(ちなみにthe Best版です)に同梱されてました。やっぱりこういうシリーズモノのファンブックは、好きな人はちょっと値が張っても欲しくなっちゃいますよねぇ。
ともかく、このFM5で一番強力なのはヒロインです。
なんと「女ハートマン軍曹」と呼ばれるほど、豊かな想像力と豊富な語彙力をもって主人公達を罵倒します。
なんでも主人公の幼馴染で、過去主人公を好いていたものの、想いを伝えられぬまま離れ離れとなって、その後特殊訓練を受けたという画期的かつ逸脱した設定。
ヒロインのほのかな気持ちに気がつかない鈍感主人公はゲームや漫画、ラノベ等々で大量に見受けられますが、まさかそんな些細な主人公特性が深窓の令嬢だった少女をハートマン軍曹にしてしまうとは(爆)。とうていスクウェア・エニックスが作っているとは思えないゲームです。
戦友すらも主人公をこういいます。
「お前が彼女の気持ちに気がついていれば今俺たちがこうなることはなかったんだ。お前のせいだこの鈍感男、死ね!」
と。
やはり心が乾くようなゲームはいいですねぇ……。
・追記
そういえば、「伊集院光 深夜のバカ力」の平成破廉恥学園コーナー(※エロかエロでないかというすれすれの、思春期特有の体験談を送ってもらい、校風に厳しい学園長に判断してもらうコーナー。頭が悪い)でも、FM5のヒロインに虐げられたいというネタハガキが来ていたなぁ……。