早くも再登場!

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タチコマ(以下:紫タ)「ひかりのはやさであしたへー、だぁっしゅさー!」

ジムクゥエル(以下:GQ)「……い、イィー! イィー!」

紫タ「というわけでさっそく再登場なのだー。略称も決まったし。安直だけどねー」

GQ「私のもですね。形式番号がRGM-79Qですから。というか前回完全に拗音の位置を間違えられているわけですが」

紫タ「『クウェル』じゃなくて『クゥエル』が正しいんだよね。だめだなー、もう。でもわかりにくいよねぇ。そういえばこの『クゥエル』ってどういう意味なのさ?」

GQ「ああ、『鎮圧する』という意味です」

紫タ「……えぇ?」

GQ「ほかにも「地球の法と権限を行使する」 (Qualified and Use of Earthly Law)の略称という意味もあるらしいですね。詳しくは電子百科事典ウィキペディア参照ってやつです。これでもかってくらい細かく書いてありますよ」

紫タ「み、見た目の割には、結構物騒な名前なんだねぇ」

GQ「あなたにいわれたくはないですよ。機銃とグレネードランチャー標準装備じゃないですか」

紫タ「んあ? そういえばそうだねぇ。いつも自然に使ってるからあんまり気にしたことなかったや」

GQ「……AIって怖いですね」

紫タ「そーおかなぁ、うーん。ところでさ、いきなり再登場って一体何があったの?」

GQ「なんでも管理人のヘタレが、またバイトの身分にも関わらず遠方へ出張に飛ばされるらしいのです」

紫タ「え、そうなの? いいなぁ。今までも紙の束(=けっこう重要な原稿)を届けるためだけに大阪と京都に出張してるんでしょ? 経験値がいっぱい上がりそうで、うらやましいんだよねぇ」

GQ「でも、『慌しいし気は使うし、結局ゆっくりしていられないので、疲れるだけ』だとか言ってます」

紫タ「うーん、それは僕らメカにはほぼ半永久的に理解できないであろう概念だからなぁ」

GQ「機械が疲れたら、意味がありませんからね。機能としてつけられることはまずありえないです」

紫タ「つまんないよねー。ボクも疲れてみたいなぁ……。ともかく、でさでさ、今度の出張先ってどこなの?」

GQ「それが――」

紫タ「どきどき、わくわく」

GQ「山梨県竜王だそうです」

紫タ「…………」

GQ「…………」

紫タ「大阪、京都の次が……かぁ。なんというか、AIとして言うのもどうかと思うけど、すごく微妙だねぇ」

GQ「ええ。しかも私のメモリが正常に動作しているなら、確かヘタレめの知り合いにこの付近在住の御方がいらっしゃったような記憶があるのですが」

紫タ「あ、そういえばブックマークに……」

GQ「まあ……ともかく、相変わらず変な使われ方をしているようですよ。ヘタレは」

紫タ「うーん、これで時給が普通のバイト並みなんだから酷いよねぇ。あ、でも電車で座っているだけでお金が出ることを考えれば、いいのか。ボクだったら退屈でたまらないだろうけどなー」

GQ「しかし、午前中の早い時間につくようにしないといけないとかで、午前7:30出発らしいですが」

紫タ「んんん? でも確か、ヘタレの時給カウントって午前10:00からじゃ――」

GQ「ええ……そうです」

紫タ「……あれ? ボクいま、何かこう、排熱口から不自然に冷たい風が吹き出すような、そんな気分になったよ。これって、なんなのかなぁ?」

GQ「人はそれを【空しさ】と呼ぶらしいですね。私にもよくわかりませんが」

紫タ「そうかぁ、空しさ、かぁ……」

(二機とも空を見上げながら、なし崩し的に終了)

・追記
 心当たりのある方、向こうで迷ったら助けてください。