(モンスターハンター+ウィザードリー)÷2-40=ヴァルハラナイツ?

VALHALLA KNIGHTS ヴァルハラナイツマーベラスインタラクティブこのアイテムの詳細を見る




 とりあえずPSP購入記念に買ってみたうちの一本。

 

 詳細は、この記事のタイトルが全て物語っているでしょう。



 物語は基本的にダンジョン探索。キャラクターにはそれぞれファイター、メイジなどのクラスが存在する。このあたりはほぼウィザードリィ



 で、戦闘が3Dアクション。

 装備している武器によってアクションが異なり、装備している武器によってキャラの格好が変わる。

 しかもギルドによるクエストシステム要素もある。

 このあたりは、モンスターハンターに強く影響を受けているように思える。



 しかしいかんせん戦闘バランスがウィザードリィなので、かなりカツカツ。プリーストがいなければ普通にスライムにリンチにあう。今の言い方を借りれば「マゾゲー」というやつ。

 しかも頼みの3Dアクションが中途半端なので、戦闘も特別面白くは無い。

 見事両者の強みを食い合ってしまっている。

 

 もうちょっとウィザードリィ部分を払拭するか、もしくは戦闘をもっとアクションを強めにするかして欲しかったところか。



 あとダンジョンや街などは、余分なところにポリゴンを使っている感じが否めないので、切るところをすっぱり切ってくれたらよかったように思う。



 と、欠点ばかり書いたが、進化したウィザードリィと見れば十分な出来だし、アクション要素の少ない戦闘はどちらかというとコンボなどの爽快感よりは「如何にして後衛に敵を近づけさせず、こちらがダメージを受けないように立ち回るか」ということを考えさせるので、その点では面白い。

 それに、ロードが快適なのは大きなプラスポイント。

 

 職場の同僚がやっていたGジェネポータブルや、今並行してやっているモンスターハンターポータブルは、画面の切り替えのたびにちょっとロードに時間を食う。が、そのストレスがかなり抑えられている。

 ある程度クオリティを保ちつつ、このロード時間を実現させたのは、かなり優秀なことだと思う。



 意欲作というところを加味して、評価は60点というところ。



 え、それでも低い?

 そのわけはときどきバグが生じることにある。

 店に入ったときなどに、ときたま黒い空間(店グラフィックの外)にキャラクターが飛び出して、うごけなくなるというかなり致命的なもの。



 どうも、マーベラスの作品は全体的につくりが荒い。

 同社のヒット作である牧場物語系列のとある作品などは「家畜の馬を草競馬に出すと、一ヶ月帰ってこない(でもステータス画面ではいることになっている)」というひどいバグがあったり。

 

 ゲームは本のように簡単に重版で直せたり、ミス部分をユーザーの能力でカバーできるものではないので、もう少し念入りに作ってもらいたいものである。