ノエルリプレイ2巻目

ノエルと翡翠の刻印―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈2〉

富士見書房
菊池 たけし, F.E.A.R.

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 そんなわけで(どんなわけだ)読んでみた2巻め。

 禁句ネタなどはかなり笑える。

 ダンジョンも凝った演出がなされていて悪くないのだが……。

 

 いかんせん、バトルシーンがハイレベルになってしまって、ある程度ディープゲーマーでないとついていけないノリになっているのがちょっとなぁ。スキルコンボのシーンだと、初心者代表である力丸さんのコメントが極端に少なくなるのが印象に残りました。

 もちろん氏のダイス面の悪さも面白ポイントだが(苦笑)。



 どうもアリアンロッドは、高レベルになると急にFEAR独特のスキルコンボゲームになる部分がある。今までの自分のプレイ感覚からすると、3〜4レベルでゲームが一気に変わる。役割分担のゲームから、一気にパワーゲームに転じる感じ。そうなると戦闘が熟練者によって筋道を決められた、単純なものになりがちだ(まあどのゲームも少なからずそういう部分はあるのだけれどFEARはスキルコンボがあるので、顕著になっている気が)。

 ダンジョンの仕掛けがもう少し凝られていなかったら、そのあたりもっと鼻についたかもしれない。

 

 その辺のバランスをどう調整するかが、今後このリプレイシリーズがどう続いていくかの鍵を握っているだろうし、GM&ライティングの菊池さんが頭をフル回転させている部分でもあるでしょう。



 まあ、なんにせよ、リプレイは狭いTRPGの門戸を広げるジャンルの一つではあるので、頑張っていただきたいもんです。