誰かオチをくれ!
というのは趣味の小説の話。
いや、前にも書いたと思うんですが、オチが決まってないのです。
こういうときに誰にも相談せずに一人でひらめかなきゃいけないのは厳しいなぁ。腰を落ち着けて作っていプロットの相談ができた大学時代が懐かしい……。
プロ作家さんには編集さんがいるんだろうけど、うーん。
どうしてこうまで悩んでいるかというと、今回の作品は登場人物がアクションを起こす動機が全員違うので「みんなの意思を一つに!」という王道パターンが使えないのです。
最近受け入れられているものの多くは、「主人公巻き込まれ→事情理解後ヒロイン(もしくはその相当者)に協力」型。『シャナ』なんかこの典型だし、やや変化球ですが『ハルヒ』もこのタイプ。
が、今回の僕の書いているものは主人公に最初から明確な目的意識があります。このタイプは「何らかの目的を持った主人公が先導←協力する仲間達」という構図で、こちらの代表としては『オーフェン』『フルメタ』などなどがあります。
まあいわいる「主人公能動型」「主人公受動型」といってもいいですね。
今回は後者です。
しかし、今回の作品は、恐ろしいことに主人公とヒロインの目的が真逆です。ついてきてくれる存在がいないのです。
ちょっと触れると、ヒロインは自分の母親に愛されたがっている(=物語上の命題は『家族との絆を取り戻す』)のですが、主人公は自分の母親を殺したいほど憎んでいるのです(=物語上の命題は、家族の絆を断ち切る)。
この二つの別種の意思が、ある事件を通じて絡み合うわけですが……。
はてさて。
とりあえず、いまのところ四章構成のうち三章目――つまり起承転結の『転』でヒロインの命題を片付け、主人公の命題を主軸に持ってきて、四章で「家族との絆を取り戻したヒロインが、断ち切ろうとする主人公といかに接するか」というのを考えているんですけど……。
ヒロインに引きずられて「きれいごとを並べるエンド」に向かうのはなんだしなぁ。かといって主人公に引きずられて「コンプレックスにまみれて母親を殺す」というダークな(しかもなんというか高校生が考えそうな)エンドにするのもなぁ。
そんなわけで、ここがつっかかっていて、現在書き進められてません。
うーん。
ちょっとしたひらめきがほしいところ。
何か刺激になるものでも見るか……。