なのはファンブック

魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA`s ビジュアルファンブック晋遊舎都築 真紀, 長谷川 光司このアイテムの詳細を見る




 というわけで、某あなに勤めていらっしゃる先輩に頼んで、買ってきていただいたもの。



 アクションシーン原案はやはり都築さんだったのかー。詳細なイラストで、一挙動一挙動を書いておられる。

 つくづく思うのは、やっぱり文章技能とイラスト技能両方を高水準で持っている人はすごいということ。都築氏もそうですし、押井氏とか庵野氏とか。特撮だと雨宮氏とかですか。

 やっぱり表現したいことの幅が広いのは強い。絵、勉強しようかなぁ……。



 

 そして、インタビューを見て納得したのは、『無印なのは』がなのは主観で描かれていたのに、『A's』は三人称を意識したということ。ああ、なるほど、それで「ちょっとカメラが引いた」みたいな感情移入しにくい印象を受けたのか。

 しかし、氏はその「三人称化」したデメリットについて一つ失敗と考えているのか、インタビュー内では『無印なのは』や作品全体へのコメントに比べて『A's』のみについてのコメントが少なかったような……。





 実は現在やっている『仮面ライダーカブト』も微妙に主観となるキャラが不安定(加賀美だったり、今だとザビーの中の人だったり)で、文章技法で言うところのいわゆる三人称、俯瞰で進んでいっているのですが、それでもちゃんと面白い。

 これは天道に「ライダーに変身する」という、視聴者にとっての「絶対的属性付けによる主観性」――分りにくい言葉だなぁ――が存在するゆえ成立しているのかもしれません。



 そういう要素で考えるならば「ライダー=ヒーロー」というように視聴者の中で確立しているモノと比べ、『A's』は「なのは=?」の概念が視聴者に構築されていない状態のまま、三人称俯瞰にしてしまったのが失敗(もちろんこれは僕の主観で、「もし失敗とするなら」程度の意味ですが)の一因かもわかりません。

 



 まあ、僕の変なうんちくはともかく、『なのは』にどっぷり浸かりたい方は買いの品です。



 声優さんのコメント欄も必見。

 ユーノ役の水橋さん、いくらネットでの扱いがアレとはいえ、はっちゃけすぎです(爆)。



 しかし何で晋遊社から出てるんだコレ?

 マンガと小説が学研だったのになぁ……。