リリカルなのはコミックス

魔法少女リリカルなのはA’s学習研究社都築 真紀, 長谷川 光司このアイテムの詳細を見る




 どうやら大変な売れ行きらしいコレ。

 一部店頭では売り切れ続出とか。すごいなぁ。『A's』で完全に人気に火が付きました。しかし俺は無印のが好きなのは、ここで何度も語ったのでまあいいとしましょう。



 で、内容です。

 が、まあ『A's』本編と、無印も多分見ていないとほとんどわからないもんでしょう(汗)。

 今回の『A's』が「テレビアニメにシリアスパートを詰め込めるだけ詰め込んで、同時にメガミマガジン連載の本漫画とサウンドステージ(ドラマCD)で他のコメディやほのぼのを補完する」という方式だったために、どっちがかけても全体像が見えにくいのです。

 メディアミックス展開としては優秀ですが――反面それぞれで内容が完結していないのは、なんというか、ちょいとズルい気もしてしまいますねぇ……。





 というのも、まあ、今回のこのレビューで書くのもなんですけど、原作(連載小説・漫画)→アニメ化とかのメディア展開はなにかちょっと捻りをくわえる必要があるかなぁという気が常々してます。

 というのも、アニメはほぼ確実に原作の漫画や小説が終わる前に「最終回」を迎えてしまうわけで、そうすると、ひとつの「終りの形」を先取りして見せてしまうことにもなり、今後続いていく原作に悪影響(売り上げ低下、強引な路線変更など)を及ぼすんではないかなぁと、思ってしまうわけです。一種のネタバレですからね、それって。



 だから『うえきの法則』とか『BLACK CAT』とかのように連載終了後にアニメにしたり(前者はなんかまたやってるらしいですが)、『美鳥の日々』のようにアニメと同時に連載をすぱっと終わらせたり、『ネギま!』のように急にヒロインを火葬にしたりする――例が悪いですが、つまり強引に展開を変えるということをするんだなぁ。とそんな気がして見てます。

 こういうのが無いと、アニメをピークに人気は下がり調子になってしまうでしょうしね。

 

 まあそういうわけで「原作の内容をなぞる」モノだったメディアミックス展開の形を切り崩した点では、この売り方は非常に納得できます。

 が、「作品として完成されてて、それがいいから他の媒体になっても気になって手を出すんだろ!」という考え方僕の中にもあり――先に述べた「ちょっとズルイなぁ」というところに戻ってくるわけです。





 でもこのコミックス。手元になぜか二冊あったりするのです。

 しかも都築さんの特典カード付きで。

 うわー、上の話説得力ねぇー。



 あ、でも買占めとかじゃないですよ?

 自分で買ったあと、プレゼントでもらっただけです。

 ありがとうかみやさん。