熱血キャラってどんな人?

 昨日の晩、「僕が熱血キャラ嫌い」という話になる。

 そこでちょっと考えてみた。なんで嫌いなのかと。

 

 週間少年ジャンプとかしかり、ある程度低い年齢層は熱血系キャラが好きなのだと思うが、なんで熱血キャラってそこまで魅力的なんだろう?

 僕の中では「熱血」というのはあくまでキャラクターの精神状態の一種であり、それだけでキャラクターとして成立しているキャラを見ると異常。そう考えると、巷で騒がれている「熱血系キャラ」というのとか「クール系キャラ」という区分は変。

 とりあえず、このような区分が生まれるわけは、物語の進行上どっちかの比重が大きいだけに過ぎないからだろう。きっとそれによって大別されるのだ。



 うーん、そうなると「熱血キャラ」とは、ある程度重たいシーンとか、逆境に置かれて本来落ち込むところでも、常に元気爆発みたいなそんな生命体で、そこを魅力として描くわけか。「クール系キャラ」は逆に異常な状況へバッチリ対応することによって魅力を生むということでいいのだろうか。ふーむ。



 そういうキャラは、よく言えばすごいタフな人間だが、悪く言えば非人間的ということになるだろう。だって普通の人間が落ち込むところを落ち込まないようにして、なにかアクションを起こせるわけだから。

 まあ、キャラクターによっては、人離れした力をもっているせいで、未知の精神構造をした(悪く言えば歪んだ)人間ということになるのかもしれないけど……。



 で、ここで決定的に違うのはクール系キャラが状況に応じた確実な方法を示すのに対し、熱血キャラはそうでないことが多い。結局誰かの指示や能力を借りたり、「愛と正義と怒りの力」とかうんたらで状況を打破したりする。

 なんというか、その人物、そしてお話としての整合性を取るに当って理不尽であるように見えてしまう。質の悪い作品だと「馬鹿が吼えただけで事件が解決する」というよく分らない状況が生まれる。

 ここも、もちろんそれまでの話の流れや、演出次第ではあるんだけど……。

 

 多分このあたりの気持ち悪さが、僕が熱血系キャラを嫌う理由なのだと思う。

 あー、だめだ。今回は(も?)上手くまとまらないっ!



 しかし、キャラというものについてよく考える機会にはなった気がするなぁ。