特撮映画とCGの話

 『忍者ハットリくんThe MOVE』をテレビでやってたので見る。

 あ、公開当時は危なそうなにおいがしていたのでノーチェックだったけど、普通に面白いやー。



 どうも、最近特撮映画は戦隊&仮面ライダー以外イマイチふるっていないような気がするのは気のせいか。セイザーXの映画はどうなんだろう?



 多分こう思うのは劇場版『デビルマン』とかがあるせいだと思う。こいつを見たときは心が折れるかと思った。原作踏襲は結構だが、なんだかなぁ。まあ、つまりCGに頼るだけが特撮じゃない! という感じ。

 同じくCG多用型特撮映画には『キャシャーン』とか、劇場版『鉄人28号』とかあったけど、どれもイマイチ評判がよくなかった。



 CGはもともと特撮とかみ合わせにくいカテゴリではあると思います。どうしても実写だと浮いて見える。最近の良作アニメ映画とかで、ようやく浮かなくなってきた。『イノセンス』は不可解な部分を残す作品ではあったが、情景の描写は秀逸だったし。

 でも特撮でもアニメでも、うまく使わないとニセモノっぽいリアルさが強調されちゃうんだよなぁ(そういう意味では現代のトランスフォーマーは見ていられないのですが)。



 そういう意味では、ハリウッドで悪いが『スターウォーズシリーズ』などは上手くやっている。ライトセーバーとかがちゃんと画面になじんで動いている。多分合成が上手いことと――まあこの場合は世界観も特殊なことがあるので、ある程度画面的に浮いているのが許せているということもあるんだろう。



 なんというか、現在の映像作品にCG組み合わせるとき重要なのは「使いどころ」、つまり「如何に違和感を与えないところに使用してクオリティを引き上げるか?」ということがミソであるように思う。このやり方を間違えると、一気に見るに耐えない作品になってしまうんだろう。

 

 でもときに強引にCGを使ったりするのはなんでだろう? 金も下手すりゃ道具一つ作るよりずっとかかるでしょう。まあ、巨大なものとかCGのみでしか表せないものもありますが……。



 一時期、CGを大幅に取り入れることが流行った時期があったけど、もうそんな「技術力先物買い時代」でもないでしょうに……。



 それとも、僕が嫌いなだけで、皆CGを違和感なく見ているんだろうか?