血と、教訓と
・土曜日の教訓。
やっぱりお話としてしっかりやりたいものは、TRPGではやらんほうがいいのかなぁ……。
小説で書いたほうが、全部自分が管理できていいですよね。
・日曜日の教訓。
やっぱり安物のドライバーは駄目だ。
あと安物のチーズも。
で、今日です。
『BLOOD ザ・ラストバンパイア』をレンタルして見る。
感想は、微妙。面白いけど。
映像クオリティはやっぱり良いのですが、斬新なテーマがあるとかそういうことはない。あくまで、絵としての静と動のメリハリを利かせてエピソードを引き立てることに徹している。
おそらくその「静と動」こそがやりたかったことなのか……?
とはいえ日本刀が武器である理由がはっきりしていたのはよかった。敵である『翼手』を殺すには一気に大量の失血をさせる必要があり、常人以上の能力をもつ小夜にとっては、力を乗せられる、鋭利なよく切れる刃物が一番効果的ということ。ちゃんと刃こぼれして刀交換とかいるし、刃撃ち合わせたりしないし(日本刀は刃の方向ベクトルの衝撃には強いものの、他のベクトルの衝撃にはめっぽう弱く折れ易いので、時代劇などのようなチャンバラはしないもんです。相手の隙を狙って一撃叩き込むのが普通の使い方。そう考えると居合いはかなり精錬された技といえるのかなぁ?)。
さて、アニメレビュー。
『BLOOD+』
アニメとしての底辺を垣間見せた種死の後番組。
第一話の出来。これは……続き気になるなぁ。
かなり設定が上記の『ラストバンパイア』とは違うようですが、はたしてどのようにまとめてくれるのか。
今のところ期待大。
前日の夜には事前特集やっていて、元Uターンの土田さん(ガノタでアニオタ)が出てきて紹介してました。キルビルに出ていた女優のコメントはまるっきりカンペ読みみたいな感じで気に食わなかったけど。しかし、押井さんが出演してました。めずらしい。
「ハリウッドはキャラクター→物語→世界観と作るが、僕は全部世界観があってから物語→キャラクターと作る」という非常に共感できるコメント(※)一つのみで、あとはBLOOD+にはあまり気がない印象でしたが。
しかも何気に『立ち食い師列伝』のうちわもって宣伝してたり。変わった人だ。
プロデューサーはSEEDとかと同じ人かあ。まあプロダクションI.Gと押井守の力でなんとか!
とはいえ、明らかに深夜向きの内容だよなぁこれ。
『はっぴぃ7』
もう〜、あかほりさんってば。
とはいえ、こいこい7とかよりも7という数字は生きているし、まだマシかなぁ。
萌直球には変わりないのですが。
しかし、これスーパーダッシュ文庫? 文章でこれだけのキャラをさばいてるのか? すごいなぁ。
※の補足。
なんで共感できるかというと、『人間』は普通環境、周囲からの影響によって人間としての人格が構築されていくものなので、世界→ストーリーライン(これはキャラクターの境遇にあたる)→キャラクターの性格と作っていけば、かなりリアリティのある人間的なキャラクターが構築することが可能だから。押井氏は、これをかなり効果的に使えるから「天才」なのだと僕は考えています。
反対にキャラクターから作ると、キャラの魅力を出し切れるというメリットが生じるものの、リアリティはないに等しくなり極めて漫画的なキャラクター造型になる。これはこれで利点があるので、どっちが正しいかというのは完全に好みでしょうなぁ。
とはいえ、キャラクター造型だけが先行すると、そのために物語と設定が破綻して目も当てられない例も数多い。なので、(どこまで作り込むかの差はあれど)個人的には押井氏のやりかたが正しいと思ってます。
塗り絵のとき、外枠を塗りなぞってから内側を縫ったほうがはみ出して困る危険がないというのに似てますね。逆に言えば、いい意味での破壊力も失われてしまう可能性はあるのですが。