10月、改変期だ! 終了レビュー!
というわけで、最近やけに映像作品分を吸収しているわたくしヘタレTが、今期に終わってしまったアニメの簡易レビューを行います。
毎度のことながら、あくまで私見です。
気分を害される方もいるかもしれませんが、その辺は閲覧者の責任でご勘弁願いたい。
また、いろいろ書いているが、どの作品も一応褒めるところはあるし、それなりの面白さはあった。ただ恒例の分析癖から、このように書いていることをご理解いただきたい。
ではスタート。
『創生のアクエリオン』
変。『かみちゅ!』ではないが、変。
シリアスな設定でありながら、展開は斜め上。CGの出来は素晴らしいし、管野よう子さんの音楽もいいのだが、やはり展開は斜め上。
なんというか、最後に出てきた「生命の樹」の花が、『アクエリオン』という作品を端的に表しているように思える。
「見た目は非常に美しい。しかし、どこか不気味さと気持ち悪さが残る」
そんな作品だった。
最後まで見方に困った。ネタアニメとして割り切ってしまえばよかったのかなぁ……。
『MONSTER』
かなり忠実に原作に準拠したようなので、原作を読むまで言及は避ける。しかし、続けること70話以上。昨今のアニメ作品の中では飛びぬけた放送期間。
アニメとしても「MONSTER」級にしたかったのだろうか?
後番組は『アカギ』。マジで?
『攻殻機動隊2ndG.I.G』
タチコマの歌に全米が泣いた。
最後長々と追ってきた割には、あっさりした、そして後味の悪いエンドだった気がする。いや、それが攻殻らしさなんだろうけど。
しかし、前作『S.A.C』の2032年の電脳や義体技術、それを使った犯罪というSF的なものというイメージだったが、今回は若干登場人物たちの情や、その他の部分に焦点を移した作品になっていたように思う。 もちろん、これは攻殻ワールドに受け手たちが慣れたためともいえるのかもしれないが……。
ニュアンスが難しいのだが、前作のテーマが「電子技術と社会」だとしたら近作のテーマは「電子技術と人々」だったのかもしれない。
個人的にはどっちも好き。だが劇場版のようにミステリアスさを残したまま世界観を生かすとするならば、前作に軍配が上がるだろうか。
『かみちゅ!』
……ぬるい!
結局ぬるいペースのまま、特に進展がなかった。とはいえ、作品の意図としては完成しているので構わないと思う。それに三十分コタツから出ない回とか、なかなか斬新ではあった。
が、残念ながら肌に合わなかったというべきか。放送時間の都合上、『MONSTER』『攻殻機動隊2ndG.I.G』とシリアスでしっかりとしたつくりの作品のあとに来るので、個人的に独特の「空気的ぬるさ」が一種のしまりのなさに思えてしまったのが大きいだろう。
「ぬるさ」に徹した作風は評価できるし、その手法もいいと思うのだが……。
後番組(なのか?)は『ガンパレード・オーケストラ』。
うわー、この手の根強いファンがいる作品の続編は危険な予感が。来期は競争相手も多いしなぁ。
『奥様は魔法少女』
最初の印象はなんだこれ、だったが、それなりに安定した面白さがあったように思う。
化ける、とまでは行かなかったのが残念。
だが、アニメとしては十分形になったと思う。
まあ、最後の最後はご都合主義の連続で、やや拍子抜けしたが。
残りはまた後日ー。
以下ドロップアウト作品。
・あかほり外道アワーらぶげ
・奥様は女子高生
辛らつな言い方をすれば、何でもただアニメにすりゃいいってもんでもないだろ。もう少しアクセントをくれ、アクセントを。
ただ今は大分安価で作れるようになってきたからなぁ。とりあえずヲタクは食いつくし……。
でも、最近、ネットですらさりげなくスルーされていくアニメも多くなってきているという現実アリ。
……まあ、供給の幅が増えることはいいことだと思うんですがね。