久しぶりにマンガ買った

機動戦士ガンダムさん さいしょの巻角川書店大和田 秀樹, 矢立 肇, 富野 由悠季このアイテムの詳細を見る




 不肖、この僕は最近借り本文化だったので、自費でマンガを買うことがほとんどなかった。買っても古本屋で、100円の文庫を買うくらいだった。

 しかし、今回はちょっと奮発して買ってみた。



 それがこの大和田 秀樹『機動戦士ガンダムさん さいしょの巻』である。

 久しぶりに定価で買ったマンガ。さて、それはどんなもんか! 



 はっきり言おう。



 この本は、駄目だ。

 すがすがしいまでに、駄目だ。

 ……だが、それがいい



 池田秀一氏が、(なぜか)巻末でこうコメントしている。

 「ガンダムという作品の解釈は受け手の自由なってきており、これもその一つの形である(要約)」と。

 素晴らしい言い方だ。が、上手くうやむやにしている。さすが池田氏

 

 というか、逆に言えばこのマンガはこの解釈でしか割り切れない要素が多すぎる。良い意味でも悪い意味でも。



 雲に乗って笑いながら大空を翔るシャア・アズナブル

 より、内向的変態度を増すアムロ

 そして、アッガイ谷という謎の地名。



 全てが寄り添い合って不協和音を奏でている。

 これは爆笑、というよりは「しょうもないなー」という苦笑いを誘うためのものなんだろうか? というか、どうして書いているのか? というか、ガンダムをどう見ればこのような解釈に落ち着くのかが不思議でならない。

 いろいろ分析するのが好きな理屈屋としては始末に終えないが、まあ、でも作品の副産物(=つまり二次的なもの)であるならば、こういうジャンルもアリだ。至極アリだ。

 と、そう思わせてくれた作品だろう。



 最後に注意。

 すこし、真面目に語ってみたが、これはすべて(わかりにくいが)ネタである。

 というか、この作品を薦めていること自体が壮大なネタである。 

 だって書いてるの大和田さんだぜー?