創作の話
どうも、僕はいわいるショートショートと呼ばれるタイプの小説が苦手というか、下手をすれば嫌いな感すらあるようです。
ときどき、しっかりエピソードの形を成しているものはあるのだけれど、多く(あくまで僕が見る範囲で)が空気のような文章が多いということなのです。
自分の心理と、なにかについてちょろちょろ書くだけ、という印象が強い。
僕の基本方針は「面白い物語」というのが、最優先項目です。
文章の熟練もある程度必要ですが、どちらかというと、文章に関しては極端な話「差し支えなく読んでもらえて、ある程度表現を生かせる(これが難しいのですが)」以上を僕は望みません。
やはり、いい表現、いい文体っていうのはよいストーリーと一緒になってこそ意味が出てくると思うからです。そのため、去年僕の文章がある程度読めるものになっていると分かった段階で、構成やキャラクター作りに考えを傾けるようになっています。
というのも、やっぱ僕の中での結論として、
「文体や表現読みたくて小説買う奴なんて全体の5%もいねえよ!」
というのがあります。
やっぱ、みんな物語を読みたくて小説買うでしょ?
マンガを買うとき、コマ割りとか、写植の入れ方とかで買ってる人がどのくらいいるでしょうか? あまりいないでしょう。
もちろん、絵って人はいるかもしれませんが……驚くほど絵が上手いというわけではない人でも、とても人気のある漫画家さんはいます。そして、その逆もしかりだったりします。
やっぱその人の作る世界、お話が読み手を引き付ける。
というのが僕の考えなわけです。
非常にエンターティメント的な考え方ですが、創作メディアの多く(小説、映画、ドラマ、漫画、アニメなど)はこの要素を多分に含んでいると思うのです。
……。
極端な話ですけど、文体やなにやらで、小説を読んでいる人は多分マイノリティということになってしまうでしょう。もちろんそういう読み方もありです。悪いとは言いません。むしろ好ましいとすら思います。
そういう方は、作者の意図をしっかり汲み取ろうとしてくれる、最高の読み手です。
しかし、書き手のほうとしては、より多数に受け入れられることを目指さないといけない。
なんかだらだら書きましたが、最近暇なときに考える創作のことで、ずっと考えてるのは、こんなことです。
どうすれば書き手である自分と、そして読み手が楽しめるものができるか。そのためにはどうすればいいか――。
答えは僕の中で出ているのですが、それを突き詰めていくのは難しいですなー。