ソウル・アンダーテイカー
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というわけで、中村恵理加『ソウル・アンダーテイカー』ご紹介。
ソウルテイカーと似ている名前。そちらは「魂狩り」ですが、こちらは「魂の葬儀屋」です。
ヒロインの江藤比呂緒は、ひょんなことから、その葬儀屋の仕事をやることになるのですが……というお話。
で、感想。
ストーリーは噛み砕いてしまえば「呪縛霊を浄化する」という非常にオーソドックスかつ、ある程度やりつくされてきている分野です。
なので、このお話の白黒はヒロインの江藤比呂緒の特殊な性質を受け入れ、その人物に感情移入して、その人物から見た事象をどう面白く見れるかにかかっていると思います。
つまり、ヒロインを抵抗なく見れる人には面白いが、受け入れられなければまったく持ってついていけない代物になりかねないものです。
残念ながら、僕は後者でした。
実はこの少女、極端なことを言ってしまえば、というか作中で述べられていますが「馬鹿」なのです。常にヘラヘラしているような人物です。
なので、感情移入が非常に難しい。
最後のほうでようやく何とか見れるものになりますが、序盤から中盤にかけては、その性格から来るテンポの悪さが鼻につきます。
そして、体調があまりよろしくないときに読んだこともあって、序盤、超常存在に接触するまでしばらく(40P分くらい?)続く比呂緒の日常シーンをストレスに感じてしまいました。
まあ例によって連載モノなので、今後の展開しだいということですが……。
話がうまく展開するか。ヒロインがどうなるか、ってところですね。
うーん、この作家さんは、アストラM44とかマイナーな銃を使わせるので好きなんですけどね……。
というかダブルブリッドの続巻を期待します。