いろいろありまして
2日ぶりの更新と相成りました。
時間的に、おはようございます。ヘタレTです。
えー、月曜の晩は読書と映画鑑賞。火曜の晩はこの書き込み時間からお察しくださいということで。しかしながらやらなきゃいかんことがたまっているので、仮眠の後再びまた大学へ出発です。うーわー、後悔先に立たず。
……。
いや別に、今やっていることは自宅でもできることではあるんですけど。やっぱり行くと気分が勉強&作業テンションになってくれるので。
さて月曜の晩の映画ですが『サトラレ』でした。 いや、公開当初気になっていたタイトルの1つだったのでついつい見てしまっていたのです。
とりあえず感想としては「上手い」そして「面白い」作品と感じました。
――周りに考えていることが思念波になって聞こえてしまうという特殊人種「サトラレ」。彼らは例外なく天才であり、国家の財産として保護されている。彼らのための法律まであるのだ。 「サトラレ」に自分が「サトラレ」だと気づかせてはならない。それを破れば罰せられる。周りに自分の考えが聞こえてしまうということは本人にとって多大なストレスになり、精神を病ませてしまうためである。 「サトラレ」本人は何も知らず、その他の人は「サトラレ」と上手く付き合う方法を模索し続けなければならない――。
この設定とそれから生まれる主題を無駄なく生かす舞台づくりと人物関係づくり、そしてストーリーづくりをしているといえました。
素直に見習いたいところです。うーん。
……。
創作者(あるいは僕だけかもわかりませんが)がもっともおびえる言葉に「テーマの拡散」というものがあります。伝えたいことが何か別の要因によって捻じ曲げられたり、置き換えられたりしてしまって、本来伝えたい主題がかすんでしまうことです。
これは致命的な欠陥になりえます。たまによい方向に働くものもあるんですけど、それはあくまで結果論。狙った方向でいい成果が出なければクリエイターとしてはやっぱり「負け」ですよね。
主題を貫き通して、その意図を受け手に伝える。
当たり前のような気がして、これは非常に高度なテクニックが要求されるものです。
そういう意味で『サトラレ』は作者が狙って表現したいモノが集約され、受け手が享受するモノとかなり等しくなるように綿密に作られていると感じました。あくまで僕の主観でしかないのですけど。
逆にそのために「設定ありき」の話になってしまっているということもできる作品ですから、そのあたりで好みが別れるのかもしれませんが――。
まあ、とどのつまり同じ創作者(僕はまだまだ下の下ですけど)として見た場合「俺はこのお話でこれを伝えたいんだー!」というものが本当にはっきりと伝わってくる作品は、やっぱり面白いもんです、と。
そして、自分が生み出すものとしてもそれが理想系ですねぇ。がんばらねば。
さて、気分も新たに小説を書きますか!
一眠りしてから……(汗)。
あ、ちなみに『サトラレ』はそういう今回書いたような視点で考えると面白いのであって、僕の嗜好に合う面白さだったか否かについてはまた別ですからご注意を。
特別お勧めかというと、そういうわけでもないですし。