シーキューブ
またなぜかアフィリエイトが使えないので。
C3-シーキューブ (電撃文庫 み 7-7)
著者 水瀬 葉月
販売元 メディアワークス
定価(税込) ¥ 599
ああ、「魔女式」の方。
……しかし、この感動というか、不完全燃焼感はなにか。
文章は上手いと思うのだけれど……。
描写がいいタイミングでこないことにつきる。
文章は確かにいいし、表現もいい。
ただ、それが想起させる状況・人物の動きがもりあがらない。
こと、今回はストーリー展開が非常に中途半端。
主人公は、既に異常を知っているので、
ヒロインの登場にさして驚かないし、
ある程度の状況でも対応する。
リアルではあるが、それが読者にどう伝わるかとは違う。
単なる、盛り上がらなさ、と感じてしまう人もいるだろう。
こと、その割に命を狙う敵が出てきたら狼狽したりと、
中途半端さも漂う。
もうちょっとヒロインの性格を極端にするとか、
主人公の心の動きをもっとなめらかに追ってもよかった気が。
かといって設定で押すタイプの物語でもないので…。
少々辛い評価をしなければならない作品かもしれない。