ガンダムとセブンを偉そうに語ってみた

 とりあえず外せない二本を新番組ちぇーっく。

>ガンダムOO
 つかみどころのないスタート。
 SEEDシリーズとは一線を画すスタートではあるが、
 可能性を感じるスタートでもなかった。
 つかみとしては、非常に微妙。

 やはり色はガンダムWに近いか。ガンダムテロだし。
 でも、ちゃんとテロをテロと言ってくれたり、
 ガンダムによる戦争介入の矛盾を指摘するキャラがいる分、
 SEEDよりはまだマシといったところ。
 
 SEEDのときからぽろぽろと思っていたけども、
 ガンダムは英雄を乗せたり、
 まして夢や理想を乗せるものではない気がする。
 そのあたりはジャンボジェットやヒーローロボに任せよう。
 
 ガンダムには、多分、念が乗る。
 本当にくだらない、人の感情が乗る。
 アムロの、まわりや戦争への憤りだったり、
 カミーユの反抗心だったり、
 ウッソの勢いと流されるままの戸惑いだったり、
 ドモンの闘志と愛だったり。

 ロボットアニメとしてのガンダムに、別に執着はない。
 ただ、人の念を脈々と乗せてきたロボットなだけに、
 今度は何がどう乗るのか。それだけが気になる。
 ガンダムに誰が乗るか機体がどうとかはどうでもいい。
 戦争とは何か、とか死の悲しみなんてますますいらない。

 「刹那がガンダムに何を乗せるのか」。
 今回気になるとすればただその1点。
 それが『OO』の質を決定付ける要素だと思う。

 今のままでは、
 戦争孤児→ガンダムつえー→戦争止めるならおれも。
 という意思というよりは動機くらいしか見えないからなぁ。

 むしろ自分を助けてくれたのがガンダムなので、
 「ガンダムがなきゃ戦争が終わらない」という
 強烈刷り込み的なガンダム信仰があるとか、
 「ガンダムガンダム言いながら踊ると、何かに目覚める」
 などの無茶方面とかに突っ走ってくれるといい。

 どちらにせよ、今後に期待しておいてみよう。

>ウルトラセブンX
 これは…いいのか?
 未来過ぎる上に、ちょっとマトリックス入ってる。
 カメラワークや、シーン描写は凝っているが……。
 あえてウルトラマンでやる雰囲気かといえば、なんとも。

 とりあえず、感想はOOと近く、
 新鮮味はあるが、つかみ的にはややハズレという印象。

 なんか子ども向けというかウルトラファン向けですらなく、
 特撮映像ファン向けって気がする。
 これはこれでアリなのだが、狭いよなぁ。
 もうちょっとストイックにするならそれなりの、
 旧作ファン狙いならそれなりの動きが見たかった気も。
 
 個人的には、「〜隊」でなく、
 対宇宙人エージェント組織という設定は好き。
 専用のセットやミニチュア使えないですむという、
 コストパフォーマンスを実現する意味でも良案。

 ただ、おかげで敵が宇宙人と名乗らなければ、
 仮面ライダーの悪の組織と区別がつかないという(汗)。
 エージェントが相手にするからには、組織だって、
 人間社会に暗躍しているという設定が欲しいとは思うが。
 
 それとセブンの造型は……どうなんだろ。
 僕は嫌いではないけれど、恐らく評判はよくなさそう。
 流線型過ぎる。
 あとアイスラッガーで、相手が切れないのがなぁ。
 かと思ったらエメリウム光線で、円盤撃墜虐殺はするのか。

 あと、これは尺の問題かもしれないが、
 主人公の飲みこみが早すぎるというか、なんというか。
 もうちょっと決意までの動機を見せてほしいんですが…。

 あ、でも次回の予告は確実に面白そうですね。
 ここはOOと大きく異なる点。
 小林雄二氏の脚本でもあることだし、
 やはり今後に期待。

 
 あ。
 関係ないですが、最初あまりにも抽象的に始まるので、
「最初は宇宙人側の描写から始まり、
 セブンに倒されて、次回からメインストーリースタート」
 という超展開をわずかに期待してしまいました。

 ……手前味噌ですがこのネタよくね?
 折角大人向け時間、実験的展開なので、
 こういうねじりまくった話も見たいなー。