われはロボット

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集

著者:アイザック・アシモフ
販売元:早川書房
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 いや、ようやく読了ですよ。ドラキュラより、こっち専念。
 最近はSF分が欲しいようです。僕は。
 しっかし、時間かかったー。
 
 いや、やっぱり名作です。ホント。
 「ロボット三原則」という原典を作り出し、自らそれの抜け道を探していく話の作り方は尊敬します。

 この本、短編集なんですが特に面白かったのは、
 相手の思考をある程度読み取ることができるロボットが、ロボット原則第一条に乗っ取り、他者を傷つけないための方便の嘘をつくというエピソード「うそつき」、消えろ! と人間から命令を受けたロボットが、同型のロボット62台に紛れ込み、ロボット心理学者がその一体を探り当てようとする「迷子のロボット」、だれも食事をするところと睡眠をとるところを見たことがない検察官が、ヒューマノイドロボットでないかと疑われる「証拠」の三作が好きでしたかね。どれも、三原則をからめたひっかけが用意されていて、それを利用して真相にたどり着く様がとても面白い。

 今回気がついたのですが、「スパイラル」「コードギアス」とかが好きなところも含め、僕はやっぱり、知恵比べというか、戦術の勝負が好きみたいです。「スターウォーズ」のセイバー戦が好きなのも、あれが力の勝負でなくて、フォースを利用した読み合いの結果だから白熱するというのがあるのかも。

 同じ部類では「デスノート」もやはり近いのですが……面白いとは思えど、上に挙げたものには一歩劣る……。あえて理由を見出すなら、「ジャンプ式ルール追加」が目立ったせいだろうかなぁ。

 こりゃ、「ロボットの時代」も買ってみるかなー。給料が入ったら(汗)。
 SFは奥が深いけど……とりあえず、『幼年期の終り』は読んだし……あとはウエルズの『宇宙戦争』とかにも手を出してみるか……。とか、考えると時間が足りない。
 現在一日一冊漫画か小説ブログに乗っけつつ、アニメを数点チェックしているという状況なのに、まだ足りない。

 だいぶ前にブログで引用した『幼年期の終り』の大好きな一説を、しみじみと感じるこの頃です。