もってけ！
 | TVアニメ「らき☆すた」OP主題歌 もってけ！セーラーふく アーティスト：泉こなた(平野綾),柊かがみ(加藤英美里),柊つかさ(福原香織),高良みゆき(遠藤綾) |
まさに電波。これにあわせてOPアニメを作る京都アニメーションにはアニメ店長ばりに頭が下がります。例によって動画サイトを見ると例によってガンプラでこれを躍らせているところがあったり、もうわけがわかりません。
しかし、さらにわけがわからないのは、カップリング曲。
その名も、
『かえして！ ニーソックス』
とりあえず拝聴。……ふむ。
誰かの、心をへし折るのに使えそうだ。
そうだな、とりあえずもう一枚買って――六月の論文に砕身している某先輩か、はたまた最近公務員試験が終わって油断しているはずの某後輩あたりがよいだろうか。それともネタにあえいでいるであろうTRPG研のTOP絵師の先輩か、はたまた、絶えず水曜どうでしょう分を供給してくれる後輩に恩返しするのも悪くない選択肢であるだろう。
惜しむらくは、そのテンションで本日『ギアス』のランスロットのプラモや、なのはStSのサウンドステージ01を衝動買いしてしまったので、スパムをおまけにつけることが難しいということだ。
わたしはスパムをさらに上乗せすることによって、至高のうざさを作り出すことに必死なのだ。なけなしの小金をつかって人に嫌がらせをするというその一点に、命を懸けているといっても過言ではない。そう、まるで海原雄山がする説教のそれのようにくどく、山岡士郎（ジェリド）のそれよりも情けないこと請け合いのそれは、だがしかし間違いなく彼らのこころのひそかな一角に十円傷を残し、あるいは最悪そこから破傷風へと派生して、後世まで消えないような醜い傷跡を残すことになるに違いないのだ。
この文章を読んでいただいた時点で、わたしの心がこの謎の曲にどれだけ酷く、醜く打ちのめされたか理解していただけるだろうか。わたしのこのこころの傷は、文章とし、ブログにあげ、その中で誰かを指名し、適当に巻き添えになる人身御供をつくることでしか癒す術を知らない。
そんな悲しい生贄を探すだけの化け物に、わたしは豹変してしまったのだ。わたしの心は、もう人の良心という概念を宇宙のかなたに放逐するところまで追い詰められているのだ……。
と。ふと、わたしはPCの画面とひたすらにらめっこしていることに気がついた。
どうやらiPodの中身を整理している間に、数分の眠りに誘われていたようだった。そうだ。あの曲の削除は完了した。一回聞いただけで、持ち歩く価値まではないと判断したのだ。よかった。わたしはまだ冷静だ。冷静なのだ……。わたしは安心して翌日の出勤に備え、眠った。これ以上、悪夢に苦しまぬように――。
翌朝。
ゴミだしが合ってやや急ぎ気味で家を出たわたしは、いつものくせでおもむろに、愛用のiPodのイヤホンをあてがった。駅までの少々の道のり。まるでプールの授業の直前を思わせる、仕事へ向かう倦怠感と緊張感を紛らわすためだ。
わたしは、シャッフルモードで再生ボタンを押した。基本的にプレイリストはシャッフルで送ることが多い。気分で曲を楽しめる。ならiPodシャッフルでもいいだろうと思うかもしれないが、同じ曲を発作的に繰り返し聴くのも好きなので、やはり曲名がはっきり見える液晶があったほうがよい。nanoは便利だ。
さて、本日の期待の一曲目は……。
ば、バカな！ 確かに、確かに消去したはずだ。
わたしが、わたしがこの手で殺した（？）のだ。
ああ、そんなはずはない！
液晶に、液晶に！
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出典：ハワード・フィリップ・ラヴクラフト『ダゴン』より。
というか、みもふたも無なく曲に対して突っ込むと、
誰もニーソックス履き間違えるなんてしねぇよ。
・追記
ついに引越し後一万Hit達成！
ありがとうございます。
つーかその記念記事がこれでいいんかと。
