しっぽを立てろ!
タイトルはいわゆるキャッチなので、本編とは全く関係ない。
さて、今回は真面目な話。
以前、僕は電撃オンライン連載の「くりバカ日誌」の読者だと書いた記憶がある。
今回、里見直さんの日記(1/22更新)に、面白いことが書いてあったので、それについて僕も書いてみようかと。一度里見さんの日誌を読んでから、こちらを読んでみて欲しい。やや意味が取りにくい部分があるが、なるほどなぁと納得させられる文章だ。
さて、里見氏曰く大人は「なる」「なった」ではなく、
「やる」
もの、と述べられている。非常に言いえている。
そして、子どもの部分を尻尾にたとえ「尻尾を隠すノウハウがあり、大人をやれる人」と「尻尾が隠れない、やれない人」の二種類がいるという。その上で「尻尾を出したいなら、大人のフリをしながら」とまとめている。
これも、非常に良く分かる。
僕も、どちらかといえば後者になる。
ゴモラ師匠などという馬鹿馬鹿しいものを想像して喜んでいるところなど、その典型だし、ざっくばらんに言ってしまえば、このブログそのものが巨大な尻尾であると考えられる。
しかし、僕は(文面から察するにきっと里見氏も同じ意見だと思う)この尻尾こそ、強力な意味があると考えている。尻尾は一種の武器なのだ。怪光線を放ったり、ヒーローを巻き取ったりする。この尻尾を上手く、かっこよく見せられている人ほど、魅力的になる。もちろん自画自賛ではない。僕の尻尾はまだ破壊力が足りていない。自分でよく分かる。
さて、ここからが僕が話したいこと。
里見氏は「尻尾が隠れない(意図的に隠せない)」タイプを問題として上げているが、僕は自分の短い人生の中で考えた結果、このタイプにくわえ、もう2つほど厄介なタイプがあると感じている。
一つ目は「尻尾を削ると大人になれると思っている」タイプ。
尻尾は意図的に隠したり出したりするものなのに、削ればない様に見えるから、と思ってやってしまうタイプだ。演劇をやっていた僕が全くカケラも尊敬していない先輩や、申し訳ないが一部後輩(やっぱり先輩になるといろいろ後輩を判断して見たくなるのよー)にも見受けられた。
こういうタイプは、話していてイマイチ噛みあわない上に、自分が大人化していると思って変に自身を持っており、また尻尾を出している人間を見下す部分があるので性質が悪い。そして、なにより尻尾を削るという行為は目立つので、見ていて「ああ、やっちゃってるなぁ」という残念さを感じさせる。
もう1つは「尻尾に覆いをつけることで、なんとか隠せていると思っている」タイプ。
恥ずかしながら、僕はこれだった。今でもこれかもしれない。
尻尾型の鞘など目だってしょうがないのだが、本人はいたって気にしていないのでこれもまた性質が悪い。ただ、まだこれは尻尾の形がある程度わかるので、理解しようがある。ただ、あくまで鞘をかぶせてあるだけなので、常人の大人モード、つまり尻尾を上手く隠した状態でも結局隠しきれず、致命的なボロをだしたりするのである。
この機会があれば里見さんにはこの点ももう少し、クローズアップしてほしい。やはり、多くの人と会っている人のほうが、そのあたりを見る目が養われているだろうし。僕の浅い考えより、より深部をついてくれるに違いない。
さて、先の繰り返しになるが、僕は尻尾はあっていいし、隠し時さえ誤らなければそれを存分に振り回していいと思っている。だって、そういう人のほうが見たり話したりして面白い。これは恐らく普遍である。
そういう意味では、僕の身の回りには、尻尾を抜き身で盛大に振り回して、しまうときにはちゃんとしまう人が多いので幸運だったといえる。正しい尻尾の出し方と、引っ込ませ方を十分に教わることができたからだ。
そういうのが上手い人が身の回りにいれば、
「尻尾チョー強ぇー。攻撃回数増えるんだぜ? ダメージでかいし」
とか言いながら、
「この技能とると尻尾目立たなくなるから、より有利だぜ!」
とかアドバイスしてくれたりするのである。
僕の場合はちょっと特殊だったが(汗)、とどのつまりうまい尻尾の出し方、正しい引っ込ませ方を覚えられる環境――僕の場合は大学でしたが――をどこかにうまいこと設けられれば、世の中や身の回り、もっと面白くなるんじゃないかなぁと。結局のトコロ、僕が思っていることはそこ。
実は、中学でも、高校でも、正しい尻尾の使い方は教えてくれない。
最悪、自分が尻尾丸出しで生きていることを気がつかないままの奴すらいる。
ちなみに、僕は尻尾を隠すことをほぼあきらめ(オイ)、どのように尻尾をふるうかしか考えていない。ま、じゃなきゃ、小説もブログも書かないし、今やってる仕事もやってないって話。
******
ふぅ。
なんだかとりとめない話になってしまいました。
申し訳ない。
まあ、なぜこんなことを考えたかというと、先日のゴモラ師匠、尻尾ちぎれたバージョンのパーツも用意されていたので、里見さんの話とあわせて、頭のなかで考えが膨らんじゃったんですな。
ガス抜きガス抜き。