週間特撮雑感

>メビウス
 非常にウルトラマンっぽいお話でした。

 寂しさを知る者は、他人の寂しさに気がついてあげられる。
 
 王道ですが、今回のミライの立場上、ただの説教臭いだけの話でなく
 ミライの成長という意味でも見れるから良いなぁ。

>カブト
 終了!

 あー、やっと終わってくれた。
 本当にホッパー兄弟は投げっぱなし。
 トンボの人はエンディングにしか出ない。
 天道復活の詳細は語られない。
 そして最後は合成パリという――。
 
 綺麗にたたんだように見えて、実はグダグダ。
 本当に「終わってくれてよかった」と思えるシリーズになってしまって残念。

 「擬態するワームと人間」という部分を描いた加賀美弟編や、トンボの人最後の見せ場編などはよかったのになぁ……やはり取捨選択するする部分を間違えたような。ネイティブやダークカブトはもっと早めに絡めてもよかったなぁとか、使い切れなかったゼクターの使い方とか、「ここをこうすれば!」「ここはどうなんだ!?」という部分が強く見えてしまう分、同じくグダグダだった『ブレイド』などよりも失敗したという印象が強いのも、また残念。

 次は電車男ライダー。
 テーマは電車と昔話らしい。
 あのデザインは、桃太郎の、桃が割れたのがモチーフ。で、鬼が居る、と。
 しかし、昔話風味ならヒビキさんでやったろうに。
 というか、電車と昔話はかなりかみ合わないだろうと思うのだが……。

 新キャラで、SLライダーみたいな、頭に煙突生えて蒸気出す奴とかでるのか?
 上手くかっこよくやってくれればよし。
 ただ、シリアス面はライダーの分岐特化した部分なので、消して欲しくないなぁ。

 「特撮はジャンル分化したことで、最近の繁栄がある」
 というのが、僕の持論。ちょっと前までは「ライダー」「ウルトラマン」「戦隊」「別種メタルヒーロー」が共存するなんてことはありえなかったわけですよ。それが出来るようになったのも、
 
 仮面ライダー≒シリアスドラマと対腐女子
 戦隊≒子ども向けのアクションと、巨大ロボ
 ウルトラマン≒原典回帰。過去作のリスペクト
 セイザーとかリュウケンとか≒部分的ネタ路線

 という、確実な住み分けが出来たところが大きいかと。
 まあ、これはアニメ・漫画・ゲームに見られる多ジャンル化現象に類するものなのですけど(そういう意味では、最近話題のPS3,wii,Xboxの競争も似たように分化すると思っていたり。実際PSPとDSはそんな感じだし)。

 そんなわけで、平成ライダーが培った部分を土台にして、飛躍して欲しいというのが次回作への要望です。カブトはそれを果たせるものと期待していたのですが……真に、残念。