燃えよ特撮魂! 第一回:特急指令ソルブレイン
さあ、妙な企画が始まりました。
……単純に自分の文章と向き合う時間が長く、いい加減に疲れてきたのでちょっと気分転換の文章でも。
まあ、昨日のブログも大概でしたが……。
まず、そもそもここを見られている方はソルブレインを知らないと思われるのですが、ジバンとかメタルヒーローの流れを組むシリーズで、ウインスペクター・エクシードラフトと並んで、レスキューポリスシリーズ三部作の一つであります。
まあ、そのあとジャンパーソンやら、ブルースワットやら続いていくわけですが。
大まかに言えば、警察機構に所属するヒーロー達が、犯罪者たちと戦っていくというストーリーです。
今回は、なぜその中でソルブレインなのか? というと、今日、強烈にフラッシュバックしてきた回があったからです。
ソルブレイン21/22/23話(だったと思う)の、前作ウインスペクターの主人公が再登場してくる回があったのです。
ソルブレインの主人公である大樹(だっけ)が、子どもを追いかける不審者を見つける。追っていって格闘戦に→しかし返り討ち。で、正体は、前作の主人公:香川竜馬でしたという回。
もうストーリーもうろ覚えなのですが、確かこのとき竜馬のほうは、メサイヤと呼ばれる爆弾を内蔵した犯罪者サイボーグを追っており、大樹はそのメサイアがサイボーグになる前の妻と子(息子だったか? =竜馬が追っていた子)に会いに来たということを知るのです。
ちなみに妻子は、父親が死んだか行方不明か、って認識をしてたかと思います。
何時起爆するとも分からないものを放っておけないので、即刻倒すべきだとするウインスペクター、竜馬。
メサイアの意思を遂げさせてやりたいと主張するソルブレイン、大樹。
どちらが正義か。葛藤が、ヒーロー二人を対立させます。
しかし、この正義の対立という重いテーマを持っていたこともさることながら、この回でもっとも印象深いのは、サイボーグ・メサイアです。
自分に爆弾が搭載されているということを知ったメサイアは、なんとか身柄確保or破壊しようとするヒーロー側の追撃をかわしながら「生前」の自宅へ。そして家族の顔を見(面と向かってあったのではなく、確か窓から覗いただけだったと思う)、元気で生活していることを確認した後、車で郊外へと逃亡します。
そして最後、彼は、最愛の妻と子の名前を叫びながら自爆してしまうのです。
……。
当時僕は小学二年くらいでしたが、このシーンは特に印象深く残っています。意味も分からず、その衝撃に翻弄されていました。今、こうして書くに当たり、子ども番組ながらそのストーリーに込められた意味の重さ、奥深さに心打たれます。
うーん、素晴らしい。見といて良かった。
特撮はアクションとかも見所の一つですけど、ヒーローものや怪獣モノという究極のフィクションを、実写というメディアとしては究極のノンフィクション媒体でこなすために、テーマ・人物・世界・ストーリーがうまく合致したとき表れる臨場感・ドラマ性が最大のウリだと思います。
思えばソルブレインは、このような僕の特撮観を芽生えさせてくれた転機の作品だったんだなぁ……。機会があればまた見たいなぁ。
最近だとこういうテーマ性を感じたのは、平成仮面ライダーシリーズ、アギト・龍騎・ファイズですか。
まあ、こっちの話は追々。