劇場版 機動警察パトレイバー

 ちょっとレンタルビデオ屋へ借りていたビデオを返しに行きました。

 今まで借りていたのは『S.W.A.T』という一昨年くらいに放映された映画でしたが、100円レンタルセール中だったので。

 俺を脱獄させたら一億円出す! という男を護送するスワットチーム。しかし、そこには金に目がくらんだアメリカ市民が……というお話。

 しかし、正直微妙でした。ハリウッドの軍隊モノ映画の定番であるライバルキャラ(最初の作戦でスワットくびになった奴)が黒幕として関わるのですが、結局そいつとの決着をメインにおいてしまったりして「金に目がくらんだ人たち」vs「秩序の守護者」という構図が崩れてしまったり。

 ちょっとテーマ拡散気味だったのが残念です。



 で、今回は勉強もあるし、ということで返すだけにする予定だったのですが、なんと、レンタルセール日で全品半額。

 こいつは借りないわけにはいくめぇ、ということで、押井守監督作品『劇場版 機動警察パトレイバー』『劇場版 機動警察パトレイバー2』を。2本で200円。うーん安い。



 で、1作目を視聴。

 いや、さすがと言いますか。面白かったです。コンピュータウイルスの組み込まれたOSによる、レイバー暴走。最後のシーンでは、大量のレイバーVS特車2課! あのリアルロボットを突き詰めたパトレイバーで、コレだけのことができるんだなぁ、と驚愕しました。



 今でこそ一般化しましたが、コンピュータウイルスなどのネタはこの時代には画期的だったでしょうねー。放映されたのは1989年だから……ってアレ? コンピュータウイルスとかOSとかの単語がバンバン登場してますけど……これ当時の人たちは分かってみてたのかなぁ? 子どもも多く見たんだろうに。ついてこれないばかりか、面白さも見出しにくいんじゃ?



 うーん、昔はこういうものでよかったのかなぁ?



 今は、キャラクターに分かり易い記号をつけたり、内容を平易にするなど分かり易さを追求していくという傾向があるようですが……(だからキャラクターで安定を見出す萌えジャンルが流行るのか?)。



 キャラクターたちも、特別ものすごい記号を持っているわけでもない(大田とかは別か)。でもやっぱり魅力的で、ちゃんとストーリーに乗っていく。これはやっぱりすごい。まあ、マンガという基盤があったからということも大きいですけど。



 いま小説がキャラクターで行き詰っているので、こういうのは見習いたいですね。如何にいやらしい記号化をせずにキャラクターを立たせるか、ステレオタイプに(まあ、コレはコレで必要な部分なんですけど)ならずに行くか……。

 

 さて、勉強もしないとなー(苦笑)。